とあるドメインたちのおしまい – 中古ドメインの成れの果て –

少し前、つれづれなるままに中古ドメインを眺めていたことがありまして、 
中古ドメインからそのサイト、または事業者の終わりの物語が見えて面白かったのでまとめます。

農口酒造

オークションに上がっている多くがサービス名だったのに対し、一つだけ酒造という異様なドメインが居ました。

調べてみたところ、石川県の酒蔵さんらしいが、なかなか穏やかじゃない検索結果。

さらに調べてみると、すでに農口酒造の創立者は去っており、農口尚彦研究所を設立しているとのこと。

そして、氏が去った後も「農口」の名を使用した日本酒を販売していたことによって訴えられ、農口酒造は仮処分を受けたそうです。

そんな悪評がこびりついてしまった「農口」酒造はチャーシューの無いチャーシュー麺といったところでしょうか、事業が下火になってサイトをたたみ、ドメインを売り出したといったエピソードが容易に想像できます。諸行無常。

そんな旧農口酒造ドメインは、SANGOテーマのよくわからんブログになっていました。
魂が去り、肉体だけが残り生理現象のまま食らいつすゾンビの如く、
かつての命名主が去ったドメインもまたアフィ入り目当てのテンプレートブログというゾンビになってしまうのでしょうか。
まさに世はインターネットアポカリプス。

(ドメインオーソリティが高くても悪評がついてたら立地の良い事故物件みたいなもんな気がしますが私だけでしょうか。)

おもしろフラッシュ倉庫

もっとも衝撃的だったのは、とうとうおもしろフラッシュ倉庫が閉鎖したことを中古ドメイン一覧で知ったことでした。

見慣れたドメイン。というかブックマークに今も入ってるんですけど!

数々のおもしろフラッシュポータルサイトが消滅し、最後の砦的な存在だったおもしろフラッシュ倉庫もまた、その幕を閉じました。

ありがとうおもしろフラッシュ倉庫。さようならおもしろフラッシュ倉庫。

さて、このドメインがどうなったかというと、例に漏れず“ブログ”になってました。

XRアカデミー

世はバーチャルプロダクション最盛期。リアルタイム連動のプロダクションはどこも引っ張りだこなのが傍からみている私でもわかります。

そんな中、XRの作り手を養成するスクールが設立されていたようです。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000063980.html

https://www.atpress.ne.jp/news/224578

https://cgworld.jp/news/service/2112-xrxravrjapan.html

去年の12月にPRタイムスに掲載され、今に至る。ということでこのスクールの評判については皆まで言わずとも明らかなのですが、その後、美容系のブログに成れ果ててました。全然関係なさすぎてもったいなさすぎる・・・

以上、次の持ち主を選べない可愛そうなドメインたちの成れの果ての観察結果でした。

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